中部日本ギター協会は今年、設立40周年を迎えました。
一人のギター愛好家に過ぎない私ですが、皆様に支えられて、協会設立発起人、27年間の副会長、そして8年間の会長を務めさせていただきました。そして本年度の総会にて名誉会長に推挙されましたことは、誠に光栄なことです。厚くお礼申し上げます。
一人でも多くの方たちとギターの楽しさを分かち合い、ギターの普及を願ってきた私にとって、ギター協会という組織はなくてはならない存在です。ギター協会の地道な活動によって、ギター愛好家が少しずつ増えてきました。また、ギター関連の仕事、教授、演奏などで生計をたてておられる方々も、ギター界の発展によってその恩恵を受けてこられたことでしょう。
趣味の世界では、それぞれの組織や団体がいかに時代にあわせて活動していくかによって、その発展の度合いが大きく左右されます。ギター協会の活動を維持し、ますます発展させることによって、これからもギター愛好家が増え、ギター界が発展していくことが、私たちの喜びです。
プロの演奏家を断念しながら、自分の好きなギターを仕事として今日まで過ごすことができた私は本当に幸運でした。微力ながら、これからもギター協会やギター界の発展に尽くすことができれば幸いに存じます。
新しく選任された酒井会長を中心にしたギター協会のさらなる発展をお祈り申し上げます。
2007年2月 中部日本ギター協会 名誉会長
1967年に中野二郎会長のもと産声をあげた中部日本ギター協会は今年40周年のメモリアルイヤーを迎えました。私はこの記念すべき年に4期8年間務められた荒井史郎氏の後任として2月より会長職を引き継ぐことになりました。2007年総会では新役員の選任の他に、会員拡大、協会の活動活性化をさらに進める目的で、地方支部の設立、団体会員や協賛会員等新たな会員資格を認める規約の改正も行われました。事業計画では毎年恒例の「アマチュアギターコンサート」、「アンサンブルの集い」、「名古屋ギターコンクール」、各地で開かれる「フリーギターコンサート」等に加え、「中部日本ギター協会設立40周年記念」の催事も執り行います。当協会はプロフェッショナル集団として地域のギター文化のリーダーシップを取ると共に、本格的にギターを勉強したい人、ギターライフを思い切り楽しみたい人が気軽に参加できる講座やコンサート、発表会等を企画し、会員の皆さん、ギターファンの皆さんの知恵とパワーをお借りして、一つでも多く有意義な活動を実践してゆく所存でおります。
経済分野では、現在日本で一番元気な所と言われて注目されている中部地方です。今こそ文化面でも、独自の中部文化の全国向け発信を積極的に試みるべき時期なのであります。古くから中部は楽器製造業の隆盛の地でありましたが、私達は教育面でもグレード認定、認定教授者育成に力を注ぎ、ギター文化発展の礎を更に強固なものにしてゆきたいと考えております。新役員は各担当で与えられた課題に全力で取り組んでゆく所存でおりますので、皆様の変わらぬご指導、ご助力を今後とも宜しくお願い申し上げます。
2007年2月 中部日本ギター協会 会長 酒井康雄
協会のあゆみ